
家づくりを始めるにあたってご夫妻は、ユニークな決めごとをした。「こだわるところ、ここだけはゆずれないところを僕と妻で2つずつ出しあいました」。多すぎるとプランがまとまらないし、ひとつだけだと住まいの全体像が描けない。「2つずつ」というアイデアは、これから注文住宅をとお考えの方にも参考になりそう。 「僕の2つは、家で仕事をすることが多いので『仕事部屋はリビングに隣接していること』。そして『眺望を楽しめるウッドデッキ』。仕事中の息抜きや気分転換は大切ですからね」。
奥さまは『ひとつはキッチンから洗面室・浴室へとつながる水回り動線』。部屋と切り離した場所に洗面室・浴室をつくりたくなかったので。もうひとつは、『お客さまをお迎えする広い玄関』。玄関収納もウォークスルーにして、出入りを普段使いの家族用と来客用に分けて設計しています。ですから玄関はいつもすっきり。大満足です」。大きな花の絵を飾った玄関ホールは、美術館のようなアーティスティックな雰囲気を醸しています。
「以前は駅前のマンションでしたから、仕事の後のひと息つける場所がなかった。ここは家にいても休まりますね。東山の街全体が静かなのも、暮らし心地にプラスですね。」と、ご主人。奥さまは庭で、ハーブや野菜、バラを育てている。「庭へのアプローチにバラのアーチをつくろうと思って、いま手入れしています」。休日はベビーカーで散歩。「道が広くて、メインストリートには歩道もあって、車の通りがすくないので安心です」と、奥さま。「子どもがもう少し大きくなれば、公園で遊ばせたい。ここは私たちと同世代の子育てファミリーが多いので、子どもにもたくさんの友だちができそうですし、親同士のコミュニケーションも楽しみです」